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「ゼヴァリン®によるRI標識抗体療法」の概要

CD20陽性のB細胞性腫瘍へ特異的に結合

「ゼヴァリン®によるRI標識抗体療法」は、CD20陽性の再発又は難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫(NHL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)の患者さんを対象に、治療用放射線を標的腫瘍細胞に直接照射して抗腫瘍効果を得ることを目的とした治療法です。「ゼヴァリン®によるRI標識抗体療法」では、標的細胞であるCD20陽性のB細胞性腫瘍に放射性同位元素を集積させるため、CD20抗原に対するマウス型モノクローナル抗体であるイブリツモマブ(遺伝子組換え)にキレート剤を共有結合させた修飾抗体であるイブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)を用い、この修飾抗体にベータ線を放出する放射性同位元素であるイットリウム(90Y)を標識したイットリウム(90Y)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)を投与します。なお、この標識調製は、各医療施設(放射性同位元素使用室)で実施する必要があります。

クロスファイアーエフェクト

イットリウム(90Y)から放射されるベータ線は、イットリウム(90Y)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)が結合した腫瘍細胞だけではなく近傍の腫瘍細胞にも照射されるため、大きな腫瘍や血管分布の少ない腫瘍に対する効果も期待されます。このように、「ゼヴァリン®によるRI標識抗体療法」は従来の化学療法や抗体療法などとは異なり、細胞レベルでの放射線治療を可能にした革新的な治療法です。

治療の適格性の確認

治療用ベータ線源となるイットリウム(90Y)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)による治療の適格性を確認するため、その投与6〜 8日前にガンマ線源であるインジウム(111In)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)を投与し、ガンマカメラによりシンチグラムを撮像します。

骨髄への著明な取り込みが認められ、重度な骨髄抑制のリスクが高い患者さんや、肺・腎臓・腸管など放射線に感受性が高い正常臓器に対する毒性の潜在的リスクを事前に予測できます。不適格生体内分布が認められた場合は治療用ベータ線源であるイットリウム(90Y)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)を投与できません。

リツキシマブ(遺伝子組換え)前投与による効率的な腫瘍集積

インジウム(111In)及びイットリウム(90Y)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)の腫瘍細胞への効率的な集積を目的として、これらのRI標識抗体の投与前4時間以内にマウス−ヒトキメラ型抗CD20モノクローナル抗体であるリツキシマブ(遺伝子組換え)を投与します。